子どもの「よい動き」に関する特集論文が「トレーニング科学(第34巻4号)」に掲載されました。
この特集号では、「日常生活におけるよい動き」をテーマとして、発育・発達、加齢、身体意識など多方面からの知見が紹介されています。
本稿では、動きの巧みさからみた子どもの「よい動き」について、幼児期および学童期における発達特性について考察しています。巧みさの要素であるグレーディング能力、状況把握能力としての予測能力に関する研究成果から、4 歳後半から5 歳頃は、制御方略への変遷期であり、目的にかなった動きを達成するための巧みさを獲得していく段階である特性がみられました。特に、動きの抑制面を含む制御については、グレーディング能力では力を抜いて調節すること、見越し能力やタイミングコントロールにおいては緩やかな動きに対応することや、タイミングを待つことなど、学童期においても意図した通りのコントロールは難しいことが明らかとなりました。
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