生活環境シュミレーター 、人工気候室
人工気候室とは、生活環境が人間の安全・健康・快適にどの様に影響を与えるか追求するために、様々な環境条件において人体の生理的・心理的反応を捉える実験を行うことのできる施設です。
温湿度や照明(照度、色温度)など環境条件を緻密に制御できる複合実験室(450×223×510cm)と、温熱実験室(407×230×302cm)の2室の人工気候室があり、それぞれ独立して制御可能です。この規模の人工気候室は、国内の教育研究機関においては最大級のものです。
温熱快適性の研究や熱・光・音環境の複合影響、睡眠実験や入浴実験の研究や、2室を使って生活場面を想定した実験を主に行っています。
研究実績
- 気温・騒音・照明が及ぼす 複合影響
- 室温変化時の生理心理反応
- 温熱的快適性の個人差
- 高齢者の温熱環境に対する反応
- 様々な冷暖房機器の温熱環境評価
- 睡眠時の温熱環境の快眠への影響
- 入浴における生理心理反応
- アロマと足浴の相互作用
- 要素別体感温度と温冷感
など
仕様
複合実験室 | 温熱実験室 | |
---|---|---|
内寸(cm) | 450x223x510 | 407x230x302 |
温度 | -5 ~ +40 ℃ | -5 ~ +40 ℃ |
湿度 | 30 ~ 90 % RH (-5 ~ +40 ℃にて) | |
温度上昇時間 | +20 ~ +40℃まで60分以内 | |
温度下降時間 | +20 ~ -5℃まで90分以内 | +20 ~ +5℃まで60分以内 |
騒音 | ≤50dB(LAeq,5min) | ≤ 55dB(LA) |
照度 | 0 ~ 5000 lx | 0 ~500 lx |
色温度 | 2500 ~ 10000 K | – |
風速 | ≤0.15 m/s | – |
その他 | 調色調光コントローラ装備 | 気温可変コントローラー装備 |
構造と機能
二つの実験室は、2013年に新調されました。
生活環境がどのような条件にあれば人間にとって安全・健康・快適なのかを追求するために、様々な環境条件において人体の生理的・心理的反応を捉える実験を行っています。
また、一階に空調機器、二階に実験室を配置し、騒音や振動を極力低減したことで、睡眠実験に対応できます。また、温熱実験室内には排水口が設けられており、入浴実験にも対応できます。