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ジャダプール大学(Jadavpur University: JU、コルカタ、インド)にて短期プログラムを開催しました

ジャダプール大学での短期プログラムについて

西ベンガル州で有数の総合大学、ジャダプール大学(Jadavpur University: JU、コルカタ、インド)にて、2025年8月18日(月)から8月22日(金)まで、工学部 大高千明専任講師による「Biomechanics」と、理学部 高須夫悟教授による「Mathematical modeling」の2テーマに関する短期プログラムを開催し、学術交流を行いました。

Short Programs 2025( Jadavpur University: JU、コルカタ、インド)

Duration: Monday 18 to Friday 22 of August 2025
Jointly organized by Jadavpur University and Nara Women’s University.
▶︎ https://www.es.nara-wu.ac.jp/events/sp2025_NWU-JU/

「Biomechanics」のプログラムには、JU大学の機械工学科および生体医工学科(Mechanical Engineering Department and School of Biomedical engineering)の学部生および大学院生に加えて、本学部生体医工学エリア4回生2名が参加しました。授業内容としては、バイオメカニクスの基礎的な計測方法や応用について示し、簡易なIMUデバイスおよび動作解析ソフトを用いて、歩行動作の計測および解析を試みました。

Chanda Abhijit 教授(JU機械工学)と連携しながら、授業時間外にJU大学の学生とNWUの学生が共に計測機器やソフトを一緒に操作しながら、研究の応用や活用についてディスカッションする時間も持つことができ、新たなコラボレーションが期待される、有意義なプログラムとなりました。

インド工科大学ハイデラバード校訪問について


短期プログラム終了後、8月25日(月)には、IITH 副学部長(国際交流担当) Tarun Panda教授を訪問しました。その後 Raghavan教授のHuman Gait and Movement Lab (Dep.t Biotechnology)を訪問し、モーションキャプチャシステムやフォースプレート、筋電図計など、ヒトの動きを測定する実験設備を紹介してもらいました

学生の感想

(4回生:大原楓)

インドへ渡航する前は、自分が普段英語を流暢に話せないこともあり現地の方と上手くやっていけるのか不安でしたが、現地の学生さんや先生は優しくて勉強熱心な方が多く、私の意見を受け止めてくれ、積極的にコミュニケーションを取ることができたので、とても良い交流が出来ました。現地の学生の方に案内していただいたコルカタ観光ではインドの歴史や文化に触れることができ、とても印象に残っています。また、宿泊したゲストハウスは広く、大学周辺にあるパン屋等のお店も充実していたため、現地での生活は私の想像よりも快適でした。また、インドでは主流な交通手段であるリキシャーやオートリキシャーに乗っての移動も新鮮でとても刺激的でした。

インド工科大学ハイデラバード校はキャンパスがとても大きく綺麗でした。インド工科大学でのバイオメカニクス研究室の見学では、自分達が使っている計測機器や計測方法と似ている点もあれば違った点もあり、多くの新たな発見がありました。これからも、他の国の人達とできれば対面での交流を沢山することで、自国に関するイメージをより明確にし、自分の新たな考え方や価値観に繋げていきたいです。

(4回生:中本愛紗)

インドへの渡航は今回が初めてでした。街並みや食文化、交通状況や生活習慣など、日本との違いに驚く場面が多々ありましたが、日を重ねるごとに徐々に慣れていきました。

授業ではディスカッションを行いました。初めは英語の聞き取りに苦戦しましたが、次第にコミュニケーションが取れるようになりました。授業内容については質問が活発に飛び交い、現地の学生の学習意欲の高さを実感しました。一方で、自身が質問に回答する際に専門的な英語の語彙が不足していたため、納得のいく回答ができない場面もありました。今後の課題として学習に励みたいと思います。

また、現地の学生は複数のプログラミング言語を用いてデータ解析を行い、レポートを作成していました。私自身もプログラミングを勉強しているため、彼らのように使いこなせるよう、今後さらに努力したいと思いました。授業前後の休憩時間には現地の学生たちと会話をし、互いの国の文化や言語について教え合うこともできました。

週末には、5日間授業を共にした学生にコルカタの街を案内してもらいました。博物館や教会を訪れ、インドの歴史や文化について学びました。さらに学生たちとさまざまな話をし、交流を深めることができました。

日本とは異なる文化の中で活動することで、多くの初めての経験や挑戦をすることができ、現地の人々との交流を通して知見を広げる貴重な機会となりました。加えて、5日間現地の学生と共に授業を受けたことで、自身の学習意欲がさらに高まりました。今回の経験を今後の学生生活に生かしていきたいと思います。

研究者紹介

大高 千明 (OHTAKA Chiaki) 専任講師

研究者総覧 生体医工学エリアHP |生体力学

奈良女子大学工学部