全国の女性ドローンパイロットで結成したチーム「はちこまち」のメンバーの皆様と公益社団法人福島相双復興推進機構様にご協力頂き、ドローンに関するワークショップを行いました。
「はちこまち」には各分野(空撮、測量、点検、物流、農業など)で実際にドローンを仕事として活躍するメンバーが所属されており、全国の女性ドローンパイロットを応援することを目的として活動されています。
座学でのレクチャーや、オンライン対談、実際に2機のドローンを操作する実技講習など、充実した内容のワークショップとなりました。
参加した学生達からは、ドローンについての理解が深まった、ドローン活用の幅広さに驚いた、などの反応があったほか、実際にドローンで撮影できたこと、操縦したことが良い経験になった・楽しかったと喜びの声が寄せられました。
また、より実践的な操作体験を望む声が多数あり、ドローンへの関心の高さが伺えました。
今後の本学部でのさらなる教育や情報の発信に期待が高まります。
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座学では、ドローンの由来、歴史や構造などの説明と、各種法規制や安全管理、また「ドローンビジネス」についてやドローン市場の現状と発展についてなど、初心者にもわかりやすく、網羅した内容のレクチャーを行っていただきました。
「ドローンってどんなところで活躍していると思いますか?」という質問には、参加した学生達からは農業やセキュリティ、人が作業できない場所での活用など、空撮以外にも色々な意見がでていました。
農業、空撮、測量空撮で活躍されている女性ドローンパイロットとのオンライン対談では撮影時の苦労やパイロットを目指した理由、仕事内容など多岐にわたる質問がでていました。
また、福島相双復興推進機構の講師の方々からは、東日本大震災及び原子力災害によって失われた福島県浜通り地域等の産業を回復するため、当該地域の新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトである「福島イノベーション‧コースト構想」で重点分野の一つとされているドローンに関する福島での取り組みについて、解説していただきました。
福島では、「福島ロボットテストフィールド」など実験‧実証にとても適した場所があることの好影響もあり、実際に農業‧物流‧災害対応など様々な分野でドローンの開発が進んでいるほか、ドローン産業が地域振興に寄与しているようでした。
「ドローンビジネス」というと、まだあまり馴染みのない言葉ですが、今後市場規模が拡大していく分野であることと、福島県をはじめ地方でも開発や社会実装に乗り出す動きが高まっているようです。
今後、本学部が近隣地域とどのように工学で交流することができるのか、インスピレーションが得られる内容となっていました。
ドローン操縦の実技講習では、2機のドローンを実際に操作し、撮影した画像を確認したり、決まった位置に離着陸させる体験などを行いました。
ワークショップ後、ゲームなどのより実践的な操作体験を望む声や、講義と体験を通してもっとドローンについて操作してみたいなど、実際の操縦やドローン体験に関する興味関心が感じられる意見が多数ありました。
工学部の学生さんにとって、新しい知識やインスピレーションを受けた、とてもよい体験会となったようです。
▶︎ 株式会社Kanatta
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▶︎はちこまち
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▶︎公益社団法人福島相双復興推進機構
https://www.fsrt.jp/
▶︎ 福島イノベーション・コースト構想
https://www.fipo.or.jp/